2017/02/06
初めての風俗案内所では気さくなアラサーくらいの男性が対応してくれました。
「初風俗でしたらヘルスがおすすめですよ!この時間帯はお客さんが少ないんで、指名料込みで1万5000円のところを1万2000円でどうですか!?」
「は、はい。そ、それでお願いします」
渡された地図を見ながら店舗型のヘルスへ移動しました。何もかもが初めてで心臓バクバクの僕は、ショートカットが良く似合う20歳のアオイちゃんを指名したんです。
緊張して上手く話せない僕でしたが、アオイちゃんのリードですんなりとプレイがスタート。そして、初めての風俗ということもあって、僕は数分でフィニッシュをしてしまいました。
照れ笑いを浮かべる僕にアオイちゃんは優しく話してくれました。
「お兄さんは初めてだからしょうがないよ。お兄さんはスーツ着てるけど、仕事はどうしたの?こういうのは聞かない方が良かった?」
仕事が大変なこと、同僚が辞めてしまったこと、会社と逆方向の電車に乗ったこと。プレイ時間も残っていましたし、フィニッシュ後は冷静になれるので僕は洗いざらいアオイちゃんに話しました。
「そっか、仕事大変なんだ」
「もう会社に行きたくなくてさ…」
「今ごろ会社は大騒ぎなんじゃないの?」
そこで、僕は恐る恐る携帯電話の電源を入れると、そこには会社から10件以上の着信がありました。
「ほら、こんなに着信が来てる。もう、どうでも良いよ。会社には二度と行かない」
僕はアオイちゃんに着信履歴を見せました。
「実は私、高校卒業してから事務の仕事してたんだけど、仕事がイヤになってそんな感じで会社辞めたことあってさ」
「へえ、そうなんだ!」
「それ以来ずっと風俗で働いてるんだ」
「次の仕事どうしようかな?貯金も全然無いし…」
「とりあえずデリヘルドライバーのアルバイトでもやってみれば?」
アオイちゃんは笑顔で教えてくれました。
「そんな仕事あるんだ!?風俗の仕事は全然知らなくて」
「私、前にデリヘルで働いてたことがあって、デリヘルドライバーの募集はいつも出てるよ。日払いだから生活費も困らないし」
「それ、ベストなアルバイトだね。ありがとう!」
ヘルスを出た僕は近くのネットカフェへ入ると、さっそく男性向け高収入求人サイトをチェックしました。
今はそこで見つけたデリヘルでドライバーとして働いています。そして、デリヘルドライバーの出勤スケジュールは比較的自由に組めるので、そろそろ再就職に向けて動き出す予定です!
(おわり)
■原案:カズヒロ ■文/構成:ホシノシュウジ
≪主人公≫
カズヒロ(仮名:24歳) ビジネス系の専門学校を卒業し企業に就職。同期と共に頑張っていたが、精神的支柱となっていた同僚の退社をきっかけにデリヘルドライバーに転職。なんとか生活をしながら再就職を目指す。
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